コスタリカ・レオンコルテス「【セロ・ベルデ】カタリーナ」
国 / エリア:コスタリカ・レオンコルテス
標高:1,860~1,960m
品種:カトゥアイ
精製:ウォッシュト
生産者:ファジャス・モラ家
内容量:10kg(5kg×2袋)
価格:28,000円(税込30,240円)
| 商品管理番号 | C0001 |
|---|---|
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選別後のリザルト表
※上記はあくまでもサンプルの結果です。商品中のディフェクトの混入状況を保証するものではありません。
凡例
※ディフェクトの分類は、SCAの定める「Green Arabica Coffee Classification System」やコロンビアの品質管理機関であるAlmacafeによる欠点分類表を参考に独自に策定したもの。
焙煎度と風味
栽培・精製の技術のレベルが高くクリーンなコーヒーが多く生産されているコスタリカの中でも、このコーヒーのクリーンさは特に際立っています。コスタリカ・タラスエリアの高標高エリアで育てられたカトゥアイ品種ならではの「密度の高い柑橘のニュアンス」がベースとしてありながら、このコーヒー特有の「なめらかな質感と甘み」を楽しむことができます。
ハイロースト
同じ浅煎りでも、少し深めの「ハイロースト」まで持っていくのがおすすめです。
仮に1ハゼが終わる前の「ミディアムロースト」で煎り止めた場合、酸の中に「果皮の色の明るい柑橘」や「青リンゴ」等を思わせる酸が残り、快活な風味を楽しむことができます。
しかしこのコーヒーの場合、もう少しだけ煎り進めて「ハイロースト」まで持っていくとよいでしょう。それにより、柑橘主体の酸の奥に隠れた赤系果実のニュアンスも含んだ複雑な果実感をよりよく取り出し、さらに特有のなめらかな質感も引き出すことで、風味のバランスをよりよく整えることができます。
産地特性
スペシャルティコーヒーの優等生
グァテマラやホンジュラス、エルサルバドルなど、スペシャルティコーヒーにとって重要な生産国がひしめく中米。なかでもコスタリカは近年その品質をめきめき向上させている注目の産地です。
全体的に作りがしっかりしていて品質レベルが高く、適切に焙煎を施せば、どれもそれなりにおいしく仕上がるという印象です。まさに優等生な産地と言っていいでしょう。
近年のこうした傾向にはこの国特有の背景や理由があります。
まず「軍隊廃止による教育・医療予算の充実」と「環境立国」という2つの特徴。
1949年の軍隊廃止と教育予算の増額により、コスタリカは農業国から工業国への転換が進み、都市化によってトレス・リオスなどの有名コーヒー農地は減少しました。しかし、教育水準の高まりは、コーヒーの栽培・加工技術の向上をもたらし、特にスペシャルティコーヒー市場において、コスタリカを「スペシャルティコーヒー生産の先進国」と言えるほど、高い生産性を保ちながら品質を飛躍的に向上させることに成功しました。
次に、環境立国としての政策、特に水質保護が影響を与えています。コスタリカは国土の4分の1が保護区に指定され、エネルギーの98%以上が再生可能エネルギーで供給される環境立国です。コーヒーの精製工程では、伝統的なウォッシュト精製で多量の水を消費しますが、2000年頃からの水質保護政策による排水制限により変革が迫られました。
これに対応するため、発酵槽や水路ではなく機械を使って粘質物(ミューシレージ)を除去し、水の使用量を抑える機械式ウォッシュト精製が普及しました。これは、従来の不安定になりがちなウォッシュト精製に比べ安定した品質を実現しやすく、コスタリカの技術力と水の制限という背景に合致した手法でした。
この新しい設備の普及は、ミューシレージの除去量を調整するハニー精製など、風味にバリエーションをもたらす新しい加工技術の発達にもつながっています。
生産地との
取り組み
突き詰めると“人”
本商品の生産であるデイネル氏との出会いは2015年8月。当社の生豆バイヤーが新しい品質のコスタリカコーヒーを求めて名産地タラス中の農地を駆け回っていた時期でした。
当時の彼らはマイクロミルを設立してまだ間もない頃。経験豊かな生産者とは言えず、コーヒーの品質も期待通りという訳ではなかったものの、農地における土壌改良の取り組みやきれいに整備された精製設備、真面目で誠実な人柄と、何よりも「よいコーヒーを作るんだ」という情熱に共感し関係性をスタートさせました。
彼の取り組みは農地の開墾から始まります。
元々牧草地だった本商品の農地は、粘土質の土のため牛に踏み固められ、硬い土壌になってしまっていました。そこで、カタリーナという一年草を植え、成長するたびに刈り取って土の上に敷くことで、土壌を柔らかくしつつ、土壌有機物の蓄積を図りました。この地道な取り組みから徐々に土壌は柔らかく肥沃になっていき、今では密度のある素晴らしい品質のコーヒーが収穫できるほどになります。
また、ウェットミルでの細やかな仕事も特筆すべきです。
現地には何度も足を運んでいますが、毎回きれいに整備・清掃されていることに驚きます。精製処理を繰り返し行っていく中で果皮や果肉が機械の隙間やレーンに残ったままになると腐敗やカビの温床にもなりますし、異物混入に繋がる可能性もあります。そのため、使用後は毎回しっかり丁寧に洗い流すとのこと。さらに、乾燥前に果皮やパルプ、異物が混入していないか再度確認を行う徹底ぶり。ベッド乾燥中のパーチメントのきれいさには感動を覚えるほどです。
保管庫には湿・温度計を設置し、ICAFEの定める基準内(温度20~25℃、湿度60~65%)に保つよう管理していたりと、各所できめ細やかな仕事をしている様子が伺えます。
このように、彼は手間を惜しむことなく品質向上に関する知識の習得や農地での実践を重ねています。
スペシャルティコーヒー生産とは、突き詰めると“人”です。どんなに理想的な土地であっても、どんなに素晴らしい設備を持っていても、携わる人間の技術とマインドがスペシャルティに相応しいものでなければ高品質なコーヒーは生まれません。
付き合いが始まってあっという間に10年以上が経ちますが、今では彼らから届くコーヒーは圧倒的にクリーンで、華やか。素晴らしい品質です。